2025/1/1(水)

岐阜新聞の「岐阜リーダーズボイス2025」に掲載されました。
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/484097#


商品の安定供給へ環境を整備
カネ井青果株式会社
代表取締役社長 藤井 雅人 氏

-昨年を振り返ると。

記録的な猛暑の影響で生産現場では収穫量の減少や品質の低下などが深刻な問題となっています。弊社も青果仲卸としての過去の経験や知識が通用せず、変化に対応した農産物流通を企てなければならないと痛感しました。職場環境の面では本社オフィスをフリーアドレス制にしたことで、部署やチームを越えた社内コミュニケーションの活性化を図ることができました。

-物流のハード面の整備は。

 2021年の安八郡安八町に続く2カ所目の冷蔵物流施設「羽島低温物流センター」が昨年2月から羽島市で稼働しています。産地から出荷される農産物が消費者に届くまで、鮮度良く高品質でお届けできるコールドチェーンの仕組みづくりを進めています。また「24年問題」への対応として、ドライバーの待機時間の減少やスムーズな荷下ろし作業による労働時間の短縮を図り、産地やドライバーから支持される冷蔵物流施設を目指しています。

-店舗の活用については。

 昨年5月に名古屋市瑞穂区に出店した「カネ井青果 瑞穂店」では、岐阜、愛知、三重の東海三県で栽培されたトマトを販売する「愛三岐 木曽三川トマトフェア」を開催しました。直営店を持つ強みを生かし、県内の魅力ある農産物を産地の希望するタイミングで販売できる体制を整えています。

-県内農産物のPRについては。

 県外にも積極的にPRしていきます。昨年8月には「飛騨トマト」が、総合スーパーのイトーヨーカ堂の首都圏93店舗でも販売されました。

-最後に新年の抱負を。

 農産物の安定供給へ生産者とのつながりを大事にし、消費者が納得する商品を仕入れられる環境を整備します。良い商品を、価値に見合った値段で販売していきます。また、社員同士のコミュニケーションを深め、お互いの士気を上げる職場を構築します。